保険営業マンのつらい瞬間(解約)
保険営業マンがつらい瞬間がもう一つある。
それはお客様から「解約」の依頼をいただいた時である。
実は保険営業マンの収入の中にはご継続いただいているお客様の保険料の中の
一部(本当に一部)が含まれている。
またお申し込みいただいた保険による報酬は基本的には翌月に反映される。
ご継続いただいている部分の報酬に関しては一部だが、この翌月反映の報酬が
保険営業マンの収入の柱になると言っても過言ではないので、毎月お申し込みを
いただかなかないと収入に大きく響く。
つまり言い換えると保険営業マンの収入は毎月変動する。
あまり知られていないがそういった意味では自営業者に近い。
そこで冒頭の「解約」に関してだが、これがめちゃくちゃ痛い。
場合によってはお申し込みをいただけなかった際よりも痛いかもしれない。
「解約」のご依頼をいただいたタイミングにもよるのだが、例えばご加入
いただいてすぐ解約になると、柱である翌月報酬を経過月数に応じて保険会社に
返金するのである。
極端な例で言えば、加入後2ヶ月後に解約となった場合は、その報酬の100%
近くを返金しなければならない。
いわゆるただ働きである。
これが1年経過後、2年経過後、3年経過後などで異なってくるが、経過年数が
長ければ長い程ペナルティの割合は減ってくる。
またある程度(保険会社による)経過するとペナルティがなくなる時期がくる。
さらに言うと、返金だけではなく、早期解約が多い保険営業マンは継続率が低いと
みなされ、歩合率等も低く抑えられてしまう状態になる。
つまり早期解約は保険営業マンにとって、ストレートパンチを喰らい、更に
ボディブローのように効いてくる訳である。
保険営業マンが長く続かない理由の多くは実はここにある。
本当にメンタルが強くないとやっていけない仕事である。