保険営業マンのつらい瞬間(不成立)
保険営業マンは基本的に歩合の商売である。
嬉しい時はお申し込みいただいた時であり、保険会社の診査により加入申込が
成立した時に始めて報酬が発生する。
逆につらい瞬間は、お申し込みがいただけなかった時だが、これはいくつかの段階が
ある。
そもそも提案内容にご納得がいただけなかった際もつらい瞬間だが、手続きに
進む前段階なのでまだ「そのお客様の意向に合わなかったのだから仕方ない」と
納得できる。
しかしお客様が納得していただけたにもかかわらず、健康上の問題等で保険会社の
診査が通らず不成立となるケースも少なくない。
私も幾度となく経験した。
これは本当に悔しいところで、せっかく苦労して提案してご納得いただけたのに。。。
正直な話、歩合率が大きければ大きい程そのショックも大きい。
また面談の際に、手続きが始まる瞬間に「実は。。。」とお客様から既往歴を
初めて伺うことも少なくない。
この時も正直、「もっと早く言ってくれたら。。。」とつい思ってしまう。
この健康状態を伺う際に、目先の欲に負けてしまい、既往歴等を言わなくていいと
誘導する保険営業マンもいる。
保険は申込時は基本的には申告制なので(内容による)、黙っていたらそのまま
申込保険は成立する。
しかし、実際給付事案が発生したりなどで既往歴があった事が発覚すると、
その誘導した保険営業マンは大変大きなペナルティを負う。
場合によっては営業停止や解雇もあり得る。
保険営業マンはそういった意味ではメンタルとの戦いが大きいと言えるかもしれない。