保険営業マンの勧める保険に乗り換えるのはアリかナシか?(2)
「転換制度」とは何か?
わかりやすく言うと、自動車買い換え時の下取りのようなものになります。
つまり保険には積立タイプの保険があり、その積立ててきた積立金原資を
乗り換え後の保険の保険料に充当する制度になります。
基本的に生命保険の保険料は年齢が高い程、高い保険料になっています。
年齢が高ければ死亡や入院のリスクも高いからです。
そこにあえて乗り換えを提案するということは、保障内容がよくなる部分は
あるにせよ、単純に保険料が高い提案になる訳ですが、、、
そこで「転換制度」が力を発揮します。
よくわからないまま積立られていた積立金を乗り換え後の保険料に充当する訳
ですから、実際は高くなる毎月(あるいは毎年)の保険料に充当して、
あたかもその後の保険料にさほど影響がないようにみせることができる訳です。
また細かい話ですが、転換時における所得税や贈与税の課税も生じません。
契約転換制度の所得税法及び相続税法上の取扱いについて|国税庁 (nta.go.jp)
(2022年10月段階にて)
そもそも積立金に関しては詳しく把握されていないケースがほとんどで
そこをうまく利用して乗り換えを提案する訳ですが、積み立ててきた原資まで
根こそぎ保険料でまた持っていかれてしまうのはどうなのでしょうか。
もちろん転換によって実際に保険金給付金が多く支払われたケースもありますが、
ほとんどの方は大して何もなく保険が満期(終了)を迎え、手元に何も残らず。。
「転換」による提案を受けた際は、現在の内容と乗り換え後の内容を詳細に
吟味するすることが非常に大事です。