現役保険営業マンが勧める「やめる保険」

もう保険に入るのやめませんか

保険不要論(3)

終身保険の特徴は以前ざっくりとお伝えしたが、一生涯保障であり、また貯蓄機能が

 

あるので、解約したときの解約返戻金を受け取れる点が大きな特徴である。

 

しかし、この終身保険は無駄であると強く仰っている「勝間和代さん」の動画を

 

発見した。

 

全て観た訳ではないが、終身保険に触れた動画に関してはほぼ否定されている。

 

現役保険営業マンからすると、仰っていることは間違ってはいないと思われる。

 

保険料を割安にするには、終身保険ではなく、逓減型(徐々に保障が減っていく)の

 

保険が保険料も割安で良いとは思う。

 

例外もありますが、私もそれは以前お伝えしました。

 

が、勝間さんの理論が全ての人に当てはまるかと言われればそれは違ってくる。

 

まず平均寿命で考えると仮に80歳で亡くなった場合に、子供はだいたい

 

50~60歳ぐらいになっているケースが多いと思われるが、動画の中では

 

「それぐらいの歳で保険金はいらない」と仰っているが、そんなことはない。

 

これから先の子供世代は生活がどんどん厳しくなっていく中で、心情的な部分は

 

置いておいて、「お金(保険金)」が入ってくることはありがたいと思う。

 

さらに孫の養育費もかかる訳で、必要ないとはいいづらいと思う。

 

「親が保険金をかけていると子供は親を大事にする」とも仰っていたが、それは

 

その通りだと思う。

 

しかしお金の為かと思う部分もあるが、残してあげたいと思う親もたくさんいる。

 

実際そういったご相談は少なくない。

 

また勝間さんの動画では、解約返戻金に関して触れていない。

 

これも確かに現状の終身保険は運用面でのコストパフォーマンスが良くないのは

 

事実である。

 

しかし若い時から始めて、老後に解約した際に解約返戻金が支払保険料より

 

増える保険はまだあるので(以前ご紹介:保険営業マンがオススメする終身保険)、

 

増やすまではいかないまでも貯めるのが苦手な方にはちょうどいいとも言える。

 

もちろん途中解約のリスク等はあるので、そこはあくまで長期間が前提であるが。

 

(こう言うと貨幣価値が変わったらどうするの?とかツッコミもありそうだが)

 

保険料を抑えると言う面では、終身保険は確かに検討するあるいは見直す部分である

 

かもしれないが、一方で保険料が生活を圧迫せず、また掛け捨てが嫌いという方には

 

非常にフィットした保険であるというのが現役保険営業マンの意見である。

保険不要論(2)

そもそも「保険」は「保険」である。

 

「万が一」や「想定外」の際に効力を発揮するのが「保険」である。

 

その最たる例が「自動車保険」である。

 

「生命保険」の不要論が盛り上がる中で、自動車に乗る方の中に「自動車保険」に

 

加入されない方はまずいない。

 

それは事故に遭った時に修理や賠償など金銭的に困らないようにするためである。

 

これは「生命保険」も同じになる。

 

亡くなってしまった時、病気になってしまった時に金銭的に困らないようにする為

 

なので、まず一般的に不要とは言えない。

 

しかし必要ない方々もいる。

 

金銭的に困らない方々にとっては保険は不要である。

 

私が保険営業マンになって間もない時にあるお客様に医療保険の提案をした。

 

商品の特徴やメリットなどをお伝えしたが、お申し込みはいただけなかった。

 

理由は、「あなたの説明はよくわかった。しかし私にこの保険は必要ない。

 

仮に私が病気で1年入院することになってとしても、それを賄うぐらいの

 

お金は貯めてある。だから良い商品だとは思うが私には必要ない。」と。

 

全く反論できなかった。

 

その通りである。

 

その方は実際資産家の方だったので、困らない事は想定できた。

 

こういった意味では必要ない方は存在する。

 

しかし、一方でこのお客様には高額な保険金額の「終身保険」(死亡保障)に

 

ご加入いただけた。

 

こちらはご家族に対してはもちろん、事業に対しての保障も兼ねて必要性を

 

感じておられ、掛け捨てではなく貯蓄性のある「終身保険」を選択された。

 

この「終身保険」に関してYoutubeで少し気になる動画があったので

 

次回お伝えしたいと思う。

保険不要論(1)

たまたまyoutubeで検索すると、保険不要論を説くアップ動画が

 

ものすごく多いのには少し驚いた。

 

全部観ていないが、まあだいたいは実際に保険を使うことはそんなにないとか

 

コストパフォーマンスが悪く、資産形成であればNISAやiDeCoの方が

 

よいという内容が多い。

 

また保険会社や保険営業マンの収入に取られているという内容もある。

 

現役保険営業マンの立場から言うと、間違ってはいないかもしれないが、

 

結局は個人の判断になるので、あくまで参考にしていただくと良いのでは。

 

という感じの印象になっている。

 

実際、掛け捨て商品(特に医療保険)は保険会社の利益になっている一番の

 

商品であり、実際に入院したり手術したりする人が加入者の中でどれぐらいの

 

割合かといえば、かなり低い。(ここ最近のコロナ給付は例外として)

 

また給付したとしても実際にそれまで支払われた保険料と比べるとまだまだ

 

給付金額の方が圧倒的に少ない。

 

当然差額は保険会社の利益になる訳である。

 

また運用面で言えば、保険の運用のメリットは将来的な満期金や解約返戻金の

 

金額がほぼ確定している点で、しばらく資金を動かせないデメリットはあるにしても

 

将来的な老後資金の準備としては効果があった。

 

しかし運用金利の低下により、増え幅は徐々に減少しているのは事実であり、

 

運用のメリットとしては低くなっている。

 

またNISAやiDeCoは節税効果が大きいので、わずかな生命保険料控除と

 

比較するとその効果が全然違うのは事実である。

 

ではそれらを踏まえると、本当に保険は必要ないのだろうか。

 

この続きはまた次回に。。。

保険営業マンがやってはいけない御法度

保険業は金融業になります。

 

金融業界はコンプライアンスを始めとして絶対にやってはいけない行為があります。

 

その一つとして「特別利益の供与」があります。

 

例えば、保険の申込時手続きに「第一回保険料の領収」があります。

 

以前は現金領収をすることもありましたが、今はどこの保険会社も銀行振込か

 

コンビニ振込、もしくはクレジットカード引き落としの3つの中から選択する

 

形をとっています。

 

(銀行振込、コンビニ振込の場合、2回目以降は自動引き落としになる)

 

ここで昔は「1回目の保険料はこちらで持ちます。」というサービス?が

 

まかり通っていた時代もありました。

 

しかし今これをやってしまうとその保険営業マンは一発解雇、また業界追放レベルの

 

処分が下ります。

 

保険には法人契約の団体割引はありますが、その保険営業マンのさじ加減で使える

 

割引制度みたいなものはありません。

 

保険営業マンの立場からすれば、自動車や住宅のような価格交渉みたいなものが

 

ないので、逆にそれがいいとも言えます。

 

もししつこい保険営業マンがいたら、「1回目の保険料をまけてもらえたら。。」

 

といえば、おそらく諦めます。

 

それを引き受ける保険営業マンがいたら、そいつはもう罪人になりますので、

 

「特別利益の供与にならないの?」と言えば、間違いなく引き下がります。

 

ご参考までに。

現役保険営業マンがオススメする「個人賠償責任保険」

「個人賠償責任保険」は人や物の損害に対して保障する保険である。

 

例えば相手の人にぶつかって相手の人がケガをした場合などにケガの治療費は

 

もちろん、その他の慰謝料等を支払わなければならないケースがあるが、

 

その費用を補填してくれる保険である。

 

有名なのは2013年にこどもが高齢者を自転車でひいてしまう事故がおこり、

 

裁判で多額の賠償金を支払う判決が下った。

 

これを機に自転車に乗る場合は賠償責任保険の加入を義務化する市町村も出てきて

 

賠償責任保険のニーズは高まった。

 

準備する方法だが、これは「個人賠償責任保険」として加入することもできるが、

 

現状ほとんどが「自動車保険」や「火災保険」など他の損害保険に付帯することが

 

でき、保険料も単独で加入するより割安になるので、そういった形で準備する

 

ケースが多い。

 

保障の対象も基本的には同居の家族が全て対象になり、保険料も本当に割安なので

 

「気をつけるから大丈夫」などとケチらずに加入することをオススメする。

現役保険営業マンがオススメする「傷害保険」

「傷害保険」はその名の通り事故等で「ケガ」を負った時に保険金、給付金が

 

支払われる保険である。

 

病気が対象外なので、保険料は生命保険のように年齢での差があまりなく

 

(高齢者は異なるケースがある)、割安になっている。

 

ケガによるリスクとして確率が高いのが自動車事故だが、自動車保険が対象に

 

なるので、傷害保険のニーズは実はあまり高くない。

 

ケガの確率が高いといえばスポーツ選手だが、保険には職業制限があってリスクが

 

高い職業の方は加入できないケースがある。

 

ただその職業になる前は制限はかかっていないので、予定がある方は事前に

 

検討すると良いかもしれない。

 

(ただその職業組合の共済制度など、後で保障準備できるケースはある)

 

あとは小さなお子様は当然ケガに限らずリスクが高いが、お子様にはぴったりの

 

ものがあり、「都道県民共済」の「こども型」をオススメする。

 

これはケガの保障はもちろんだが、その他死亡、医療の生命保険分野にさらに

 

次回説明予定の「個人賠償」の保障もセットされており、保険料は月々1,000円

 

もしくは2,000円だが、トータルの保障で考えれば割安であり、更に

 

1年経過後に割戻金がある為、メリットが多い。

 

大人の保障準備としては「都道県民共済」はあまりオススメできないのだが、

 

お子様の保障準備としては強くオススメする。

 

あとは高齢者の方だが、転倒などによる骨折のリスクが高い為、保障の準備は

 

しておいてもいいかもしれない。

 

特に高齢者(シニア)向けの傷害保険はパッケージ商品が多い為、保険料は割高に

 

なっている傾向があり、ここは自分自身で事故の確率が高いかどうかでの判断に

 

なると思われる。

現役保険営業マンが通販ではないオススメする「火災保険」

損害保険の2つ目は「火災保険」。

 

これは新居を購入した際に戸建て、マンションに限らずほぼ必ず加入する。

 

その名の通り火事が起こった際や、また突発的な事故が起こった際に

 

その補填の為に保険金が支払われる。

 

地震保険」も同じような内容だが、事故の原因が地震の際に、支払われる保険で

 

地震保険」はこの「火災保険」に付帯させて加入する。

 

(火災保険だけでは地震による事故は保障されない為)

 

保障内容は各保険会社でほぼ同じなので、できるだけカスタマイズできる保険会社を

 

選ぶと良い。

 

例えば山の上の建物だから水災の保障はほぼ必要なかったり、盗難の保障は

 

セキュリティシステムがあるから必要なかったり、家財(家の中身の保障:

 

家具や家電など)の保障をはずすなど、必要性に応じて保障をつけるはずすなどが

 

できる融通の利く商品が大前提である。

 

(通販商品はパッケージ化されていて調整できない商品が多いので注意)

 

「火災保険」に関しても特にオススメがある訳ではないが、一つアドバイスがある。

 

銀行で住宅ローンを組むと、銀行によっては火災保険も同時に勧められる。

 

最近では火災保険の契約も成績評価につながっている銀行も多く、そのままの流れで

 

ついついそのご案内のまま加入するケースも少なくない。

 

こういったケースでは「餅は餅屋」で考えるべきとして否定していたが、

 

火災保険に関しては実はその加入方法が一番割安になるケースが多い。

 

銀行と保険会社が提携しているケースは保険料も提携割引された保険料に

 

なっており、この割引がけっこう大きい。

 

通販も含めて普通に加入するより割安になる可能性が高いのでここは見逃さない

 

ようにして、その中で内容は3パターンほどで吟味するのが良いと思われる。

 

また長期一括契約(現在は最長5年)にすると金額は大きくなるが、トータルの

 

金額は月払いや年払いより割安になるので検討すべき点である。

 

最終的には銀行案内のプランと比較サイトの火災保険で比較して決めれば、

 

尚良しである。